星組 黒豹の如く 新人公演 観劇

宝塚一般
記事内に広告が含まれています。

星組 黒豹の如く 新人公演を観劇しました。

20150225sinkou

いつも思いますが、「観劇してよかった〜」です。今回は極端にチケット難だし、我らが贔屓、礼真琴、ことちゃんにはかなり、いや今までで一番難しい演目だし、見れなくてもいいかと思っていましたが、いや、ちえさんの最後の役だからやっぱり見ておこうとかなり無理して行ってきました。まずは行かせてくれた家族に感謝します。

 

大人の二人の大恋愛がテーマのこの作品、若い二人がどう役作りをするのかが最大の興味でした。

 

特に、ことちゃん。大尊敬するちえさんの役をやるのも4回目。過去3回は、ロミオ、ナポレオン、イヴァーノですが、やはりちえさんをかなり意識した演技でした。(ほんとうのところは知りませんよ、あくまで僕の印象です)しかし今回はちえさんのために書き下ろされた演目。そして大恋愛がテーマ。このちえさんあってのサヨナラバージョンの演目をどう表現するのか。

 

観劇後の感想は一言で言えば、「礼真琴、もう新人公演を卒業してもいいんじゃないか!」です。

 

これは観劇直後にもツイートしました。いろいろ感想はありますが、この言葉に僕の感想は凝縮できます。

 

その理由のひとつは、大人の男役の表現ができたことです。

 

ことちゃんというと今まで本公演では子供か女の役ばかり。新人公演でも、ロミオは少年ですしナポレオンやイヴァーノはがんばってはいましたが、やはりちょっと無理がある感も否めません。

 

それがアントニオはすごく自然に演技されていたように感じました。確かに見た目は可愛く若いですが、りっぱな青年役でした。ときどき見せる悩める顔や海軍大佐の堂々とした雰囲気は十分に大人の男役を表現できていました。イヴァーノみたいに無理していない演技。とても心地よく見ることができました。

この大人の男役ができた要因は後ほど書きますが、たとえば歌にしても、芝居にしても、その存在感にしても、何かある段階を超えた気がします。

 

それからなんで心地よく観劇できたかなといろいろ原因を考えてみましたが、どうもこの演目そのものがちえさんよりことちゃんのほうが合ってるんじゃないかと思いました。確かにテーマは大恋愛ですし、過去分かれた男女が再会して苦難を乗り越えながらハッピーエンドを迎えるわけですから、コンピ歴6年のちえねねの方がぴったりきそうです。

 

しかし実際は大恋愛といえども、それほどハラハラするドラマチックな場面もないですし、アラルコンの登場により二人の苦悩が増すわけですが、そもそもカテリーナはアラルコンのことを全く好きではないので、どこどろした三角関係にもならない。なので、男の中の男のちえさんより、若いことちゃんのほうがこの話にあっていたのではないかと解釈しました。そう考えると本公演での脚本に疑問を持たれる方が見受けられるのも説明がつきます。本公演も1回しか見てないので違った解釈かもしれません。しかし新人公演での違和感のなさは、それもひとつの要因かなと思いました。

 

いずれにしても、今回の公演は礼真琴にとって何かひとつの壁を越えたような気がします。それが冒頭で書いた「礼真琴、もう新人公演を卒業してもいいんじゃないか!」って言葉になりました。

 

まだまだ書きたいことはありますが一旦ここで終ります。

タイトルとURLをコピーしました