星組バウ公演(礼真琴) かもめ 原作を読んで、、、4

星組
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ニーナとトリゴーリンの関係について

<なぜニーナはトリゴーリンに惹かれたのか>

ニーナは裕福な地主の娘。

女優になることに憧れていたとはいえ、自分の恋人トレープレフの母親の愛人をにひかれ、
モスクワまで追っかけて結婚までしてしまう。

恋人の母親の愛人ですよ。

全く理解できません。当時のロシアでは愛人は普通だったのでしょうか。


<なぜトリゴーリンはかもめの短編の話をしたのか>

2幕でトレープレフがかもめを撃ち落しニーナに見せる場面がありますが
そのかもめを見てトリゴーリンがニーナに話す。

「湖のほとりにちょうどあなたみたいな若い娘が、子供の時から住んでいる。
かもめのように湖が好きで、かもめのように幸福で自由だ。
ところがふとやってきた男が、その娘を見て、退屈まぎれに娘を破滅させてしまう」

この話は最後にニーナがトレープレフと再会したときに口にするのですが
何かを暗示しているように聞こえるこんな話をなぜトリゴーリンはわざわざニーナに
したのでしょうか。

トリゴーリンは文学や芸術の話をしてニーナの気持ちを
自分のほうに向けようとしているときに、逆効果になるような話をなぜしたのでしょうか。

この話は深い意味はなく、かもめを見て単に思いついただけなのか、謎です。


<ニーナはなぜ最後までトリゴーリンを愛していたのか>

ニーナにとって結局捨てられた男。その男を最後まで愛していたのはなぜでしょうか。

ニーナはトレープレフと再会したときに言います。
「あの人が好き。前よりももっと愛しているくらい。」

普通ありえないですよね。結婚生活がどんなふうだったか詳しくは書かれていませんが
子供にも死なれ、かもめのはく製を作らせたことをすっかり忘れるくらいトリゴーリンが
真剣にニーナのことを愛していたとはいえないのは明白で、そんな男をなお愛しているのでしょうか。

ニーナの言う
「私たちの仕事で大事なものは、忍耐力だということが、私にはわかったの」

このことをわからせてくれたからトリゴーリンを愛してるとでもいうのでしょうか。

つづく

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