星組バウ公演 かもめ 初日観劇してきました。
遠征組で今帰ってきましたので、今日は簡単に全体の感想だけです。
一言で言えば「いい作品、いい芝居だった」と思います。
今回、チェーホフの戯曲ということで、一番興味のあったのが、宝塚歌劇として
どのような演出、構成にするのかでした。
結果、原作そのまま、それも台詞もほとんどそのままでした。長いところは一部ばっさり
カットされていますが、
普通考えれば、主演の礼真琴の出番を多くして脇をベテランで固める構成に作り替えるでしょう、
今までの宝塚歌劇であれば。
宝塚といえばまずトップ、主演ありきですからね。
たぶんそのほうがことちゃんファンはよろこぶでしょうね。僕もその一人ですが。
でも今回劇団はそうはしなかった。原作そのままにした。
これも歌劇団の挑戦でしょう。100周年を迎え、新たなことへの挑戦です。
それに礼真琴を中心に星組生たちが果敢にとりくんで作り上げた作品でした。
主演の礼真琴の出番は少ないです。今までの感覚では?となります。
たぶん母親役のころちゃんのほうが出番、台詞は多いでしょう。トリゴーリン役のみっきーも
多いかもしれません。
それは歌劇団がそのような方針でこの作品を作ったのですから、そのような目でみれば
とてもいい作品だったと思います。
原作通りですから、とにかくセリフが長いです。よく覚えられるなあというくらい長い。
主演のことちゃんも、芝居は苦手とナウオンその他でも自分で言ってますが、今日の芝居は
この長い台詞も感情表現や抑揚がよくできていたと思います。今回の稽古でずいぶん進化
したのではないでしょうか。さらに千秋楽にむけて進化していくでしょう。
ベテラン人たちの芝居は安心してみていられます。
個々の感想はまた明日書きたいと思います。