今日5/27にかもめを観劇しました。初日の観劇以来2回目です。
まず感想は「初日と全然違う、とにかく感動した」です。
礼真琴、ことちゃんの進化っぷりはみごとでした。
初日も、まあ、主演の出番が少ないという残念感はあるものの、劇団があくまでも原作通りにやったということで、
その意味では十分満足できるものでした。
しかしその後、藤原竜也主演のDVDを見て、「やっぱり役者は違うな」というのが正直な感想でした。
そして今日、2回目の観劇。
まず1幕。
コースチャがニーナの来るのを待つ場面。
この話はコースチャとニーナの恋愛関係の描写がほとんどないので、ここをしっかり最初に表現しておかないと、
最後のニーナとコースチャのやりとりの印象がぼけちゃいます。
ニーナはほんとうにコースチャのことを好きだったのか?となっちゃいます。
初日はこのあたりがもう一つ希薄だったように思います。
でも今日は全然違いました。ニーナの足音が聞こえたときのコースチャの笑顔、よろこび。
そしてソーリンに抱きついて喜ぶジェズチャー。
ニーナが登場してからも満面の笑顔でふたりとも「あ、この時点では恋人同士なのだな」とよくわかりました。
ことちゃんはどうしても演技が薄めなので、この段階で今日は違うなと感じました。
そしてふたりの♪ニーナ〜 二人で飛び立とう〜♪って歌につながります。
この歌も初日はちょっと弱い感じでしたが、今日は最初から全開でした。
この曲を聴いた段階で、感動して涙腺崩壊でした。
次の劇中劇の幕を下ろす場面。
ここも全然違いました。こちらが2回目ということで、見る余裕が出たことも関係あるかもしてませんが、ニーナの演じてる間、
観客がそれはいろいろとチャチャを出すんですね。
シャムラーエフもいいかげんうざい感じでした。その度にコースチャは「静かにして!」とかだんだんいらいらしてく様子が
よくわかりました。
そして「もういい、幕を下ろして!」となるんですね。そのつながりがとてもよく表現されていました。
2幕(原作)
殺したかもめをニーナに差し出す場面
最初「かもめを殺す卑劣なことをした」と言うあたりは、茫然とした感じで、そのご話を進めるうちにだんだんニーナへの怒り
みたいなものが出て激しくなり、最後トリゴーリンが来るあたりでは絶望、さびしさみたいな印象をうけました。
これだけ感情の変化を表現できることちゃん、たいしたもです!
3幕(原作)
母親とのけんかの場面
ここだけが、ちょっと感情移入できませんでした。
「ママ、包帯をかえて」「ママは上手だから」と甘えるあたりはさすがマザコン!いい感じです。
それから話がトリゴーリンになった瞬間、コースチャが激怒してけんかになる(二人の歌)わけですが、その歌はさすがに
見ごたえがありましたが、もっと激しくてもよかったと思いました。
そのあとコースチャがわっと泣き出しますが、ここが一番違和感ありました。
ここは藤原竜也のほうが一枚上かな。でも床に寝そべって泣くことまでは宝塚ではできませんかね。
この突然泣いたり、仲直りしたりというロシア文学独特の?展開に僕がついていけてないのかもしれません。
次回機会があれば見てみたい場面です。
4幕(原作)
最初ニーナを連れて部屋に入ってきたコースチャ、やっと帰ってきてくれた、うれしさとやさしさが感じられました。
それがニーナの話を聞いていくうち、だんだんと険しい表情に。そして最後ニーナがさよならを言うときは、話声もほとんど
聞いてない状態に。
ほとんど表情がなかった。空っぽの目。
あの空っぽの目。忘れられません。 そして最後のダンスへ。
ダンスが終わった後の目も印象的。 大きな目を、かっと見開いて、、、 何を思っていたのでしょう。
全然関係ありませんが、あのダンス、エリザのコムちゃんルドルフの死の前のダンスを思い出しました。
僕だけでしょうか?
つづく