星組バウ公演(礼真琴) かもめ 原作を読んで、、、7

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<チェーホフは何を言いたかったのか>

今まで人間関係や疑問点を考えながら、かもめを読み込んできました。
そして最初に思った「チェーホフはこの戯曲で何を言いたかったのか」に対する答えは。

結論的には、よくわかりません。。。

まあ、チェーホフという人もこのかもめを読むまで知りませんでしたし、もちろん
かもめ以外読んだこともありませんので、ちょっと読んだくらいでは理解できないのも無理はないですね。

そうは言っても、自分なりに感じたことを書いてみたい、上っ面の感想になるかもしれませんが。

まずは誰を主役とみるかによって感じ方が変わってくると思います。

ベルばらにフェルゼン編やオスカル編があるように、トレープレフもニーナもアルカージナも
主役になりえますよね、この戯曲は。

トレープレフが主役とみた場合はどうでしょうか。

恋するニーナにフラれ、芸術に関する考え方も理解されず、最後の最後にもニーナに見放され
絶望して自殺する哀れな青年のお話。
でもこれではチェーホフが表現したかったことはどうも出てきません。
単に悲しい青年のことを描いたとも思えませんし。


ニーナが主役だとしたら。

女優になることに憧れ、トリゴーリンを追っかけていくが、捨てられ悲惨な女優人生を
歩みながらも最後は、生きる意味を見つけて、前をみて生きて行こうとした女性。

この「仕事で大切なのは忍耐だということに気づき自分の行先を発見した」ニーナの
生き方をチェーホフは表現したかったのではないでしょうか。

この戯曲の題が「かもめ」であり、普通に考えれば「かもめ」はニーナのことだと
思われますので、その意味からも主役はニーナと見立てるとこの話は理解しやすいかもしれません。

ただ今回のバウ公演は礼真琴主演であり、トレープレフが主役であることには間違いないので
どのような演出になるのかがたいへん興味深いです。
当然、その相手役ニーナがヒロインとなるので、配役が非常に楽しみですね。

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宝塚歌劇 観劇研20
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