
宝塚観劇で「前の人の頭で舞台真ん中が見えない…」という経験のある人は意外と多いと思います。
座高や体格は本人にはどうにもならない場合もあり、どう対応すべきか悩みます。今回は私の実体験に加え、ネットの声も交えて、快適に観劇するための工夫を考えてみます。
悩ましい視界遮られ問題の現実
宝塚の劇場は段差や千鳥配置で見やすい設計になっているものの、実際には
- 前の人の座高が高い
- 髪型や帽子で高さが増している
- 座り方で頭の位置が高くなる
など、複合的な要因で視界が遮られることがあります。
今回私が経験したのは、大柄な女性が前の席に座っており、舞台のセンターがほぼ見えない状況。帽子や前のめりなどのマナー違反ではないので、対応に迷いました。
いつもそうですが、楽しみに劇場に来て「できれば前の人が小さい人でありますように」と思いながら席に着きます。それで写真のような状況になると、前の人は全然悪くないのに正直テンションは下がります。
対応方法とそれぞれの特徴
ネットや自分の体験を踏まえて、主な対応策を整理してみます。
- あきらめて我慢する
→ 争いを避けるもっとも簡単な方法。ただし不満は残ります。
特に初めての宝塚観劇で遠くから遠征してきて、楽しみにしていたのに舞台が見えないのは簡単には諦めきれないかも。 - 前の人にそっとお願いする
→ 「少し背もたれに寄りかかっていただけますか?」と伝える。相手に配慮の気持ちがあれば改善されますが、言い出しにくいのが現実。
前の人の性格?にもよりますが言い争いになったりお互い嫌な気分で観劇することになる危険性も十分にあります。 - 劇場スタッフに相談する
→ 前の人に姿勢を少し考慮してもらうようにスタッフから話をしてもらう。ただしコロナ禍以降、スタッフが観客に直接話をしないでアナウンスで全体に伝える方法になってきていて、どこまで対応してもらえるかは疑問です。
空席があれば席を変えてもらえることもあるかもしれません。実際、他の劇場ですが一幕後に配慮してくれた事例もあるようです。 - 自分の姿勢を工夫する
→ 頭を少し左右にずらす、姿勢を調整するなど。ただし長時間続けると首や腰に負担がかかるという声もあります。あまりやりすぎると後ろの人の邪魔になるのでこれも程度問題です。
ということでどれも難しい選択と言わざるを得ません。
私の場合の工夫
私は男性で座高が高めなので、普段から後ろの人の視界が気になります。そこで観劇時にはいつも以下のように工夫しています。
- 背もたれに背中をしっかりつけ、腰を少し前に出す座り方
座高が少し下がり、後ろの人の視界が少しでも改善します。私には苦ではありませんが、ネットでは「長時間はつらい」という意見もありました。 - 視界が遮られた時は、頭をほんの少しだけ左右に動かす
舞台の役者の上半身が見える位置を探す。やりすぎると後ろの人に迷惑になるので、あくまで最小限に。
今回は前の人が大柄だったため、私は背筋を伸ばし普通に座らせていただき(もちろん背中は背もたれにしっかり付けて)、頭越しに少しだけセンターの役者が見える位置をキープしました。
後ろの人には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、、、
ネットの声
調べてみると、多くの人が同じ悩みを経験していました。
- 「運が悪かったとあきらめる」派 髪が盛っている人や座高が高い人には何も言えないので、我慢します。(ヤフー知恵袋)
- 「スタッフに相談する」派 幕間にスタッフさんが声をかけてくれて席を変えてくれたことがある。(宝塚ファンブログ)
マナー面での配慮
- 前のめりは後方の視界を大きく遮るため、絶対に避けるべき行為です。
- 「自分が前の席だったら…」と想像してみることが大事。
- 劇場は段差や配席でできる限りの配慮をしていますが、限界はあります。お互いの思いやりが最後の鍵です。
普段から気をつけたいこと
- 背もたれに背中をつけて座る
前のめりや深く腰を入れすぎる座り方は後方の視界を遮ります。背もたれに背中をつけるだけで頭の位置が数センチ下がり、後ろの人の見やすさが変わります。 - 帽子や高い髪型は避ける
帽子着用は禁止されていますので論外ですが、禁止されていない場合でも高さのある髪型などは視界を妨げます。観劇時は控えめに。 - 体を揺らしたり頻繁に動かさない
視界が遮られるだけでなく、周囲の集中を妨げる原因になります。やむを得ず体勢を変えるときは、動きは最小限に。 - 自分が前の席になったときのことを想像する
視界を遮らないよう座る習慣を持っておくと、他人にとっても快適な環境を作れます。
大柄な人は「後ろに迷惑かけないように気にしています」オーラを出しておくと、後ろの人の気持ちも変わります。
実際にそのような状況になったらどうすべきか
- 軽く頭の位置を左右にずらす
視界が確保できる「すき間」を探す方法。やりすぎは後ろの人に迷惑になるため、角度は最小限に留めます。 - 劇場スタッフに相談してみる(あまりお勧めはしない)
かなりの座高で全く見えない状況ならスタッフに相談してみるのもありかもしれません。
ただし過度な期待はしないで何か対応してくれたらラッキーぐらいに思っておきましょう。 - どうしても無理なら諦める
マナー違反ではない場合、本人に非はありません。ストレスを溜めないためにも「今回は運が悪かった」と切り替えることも大切です。
貴重なチケットを与えていただき生の舞台を見れた(見れない人も多い中で)という発想の転換も必要です。
まとめ
前の人の座高や体格は本人にとって変えられないことです。
でも座高の高い人は少しの工夫で後ろの人の視界を改善することはできます。大切なのは常に後ろや周りの人のことも配慮する気持ちだと思います。
そしてもし舞台が見えない状況に遭遇してしまったら、、、諦めることも必要です。
せっかく高いお金を払って楽しみにしていたのに、という残念な、諦めきれない気持ちもよくわかります。
しかい一番もったいないのは、嫌な気分で最後まで観劇を楽しめないで終わってしまうことです。
お互いが少しずつ配慮しあうことで観劇はもっと快適になると思います。
お互いに気持ちよく観劇したいですね。
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