花組のおすすめ宝塚作品|初心者にも人気の名作を形式別に紹介

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花組といえば、宝塚の中でも最も歴史のある組であり、伝統と華やかさを併せ持つ人気の組です。
繊細な演技、耽美な世界観、美しい群舞が特徴で、初心者でもその魅力にぐっと引き込まれるはず。

この記事では、花組で上演された初心者にもおすすめの作品を、「一本もの」「二本立ての芝居」「二本立てのショー」それぞれから厳選してご紹介します。

一本もののおすすめ作品【花組】

ポーの一族

2018年|花組|主要キャスト

  • エドガー・ポーツネル:明日海りお
  • アラン・トワイライト:柚香光
  • シーラ・ポーツネル男爵夫人:仙名彩世

あらすじ

永遠の少年として生きる運命を背負った、エドガーとアランの切なくも美しい物語。
ポーの一族――それは、永遠に老いることなく生き続ける“バンパネラ”の一族。19世紀のヨーロッパを舞台に、母と慕うシーラと共に放浪していた少年エドガーは、ある日、孤独な少年アランと出会う。やがてアランもまたバンパネラとなり、永遠の時を共に生きる道を選ぶ。しかし、彼らの行く先には哀しみと孤独が待ち受けていた――。


作品概要・演出家

原作:萩尾望都『ポーの一族』/脚本・演出:小池修一郎
1970年代に一世を風靡した伝説の少女漫画を、宝塚歌劇が世界で初めて舞台化。花組トップスター・明日海りおの「当たり役」としても語り継がれ、原作ファン・宝塚ファン双方をうならせた異色の耽美作。幻想的な世界観と繊細な人間模様を、宝塚ならではの表現力で昇華した名舞台。


おすすめポイント

耽美の極致、美しすぎるバンパネラの世界

 明日海りお演じるエドガーは、まさに“生きたエドガー”そのもの。白い肌、赤い唇、儚げな目線、優雅な立ち姿――漫画から抜け出したようなビジュアルと演技が話題を呼びました。柚香光演じるアランとの関係性も「美しさと切なさの結晶」と称され、宝塚に新たな可能性を提示しました。

原作再現度の高さと小池修一郎の演出力

 原作の象徴的なエピソードを丁寧に繋ぎ、2時間半の舞台に見事に凝縮。セリフや構図、衣装、照明に至るまで原作リスペクトが貫かれ、萩尾望都氏自身も「これは“原作超え”」と絶賛。原作未読でも世界観に入り込める演出力が魅力です。

音楽と舞台美術の幻想美

 オリジナル楽曲は全体的にクラシカルで耽美な旋律が多く、特に「哀しみのバンパネラ」や「時の彼方へ」など、繊細な心情を映すナンバーが印象的。舞台セットも重厚な洋館やゴシックな背景美術が連続し、美術スタッフの本気がうかがえます。

まとめ

原作ファンの心をも掴んだ奇跡の舞台化。明日海りおと柚香光という黄金ペアが生み出した“永遠の少年たち”の世界は、まさに宝塚歌劇が到達した新たな地平でした。耽美、幻想、哀しみ、そして人を愛することの深さを描いた本作は、宝塚の美学を再確認させてくれる名作です。初めての方にも、再演を待ち望む方にも自信を持っておすすめできる一本です。

NICE WORK IF YOU CAN GET IT

公演情報

  • 東京国際フォーラム・ホールC:2021年1月9日~1月19日
  • 梅田芸術劇場メインホール:2021年2月2日~2月9日

2021年|花組|主要キャスト

  • ジミー・ウィンター:柚香光
  • ビリー・ベンディックス:華優希
  • クッキー・マクジー:瀬戸かずや
  • アイリーン・エヴァグリーン:永久輝せあ

あらすじ

舞台は禁酒法時代のアメリカ・ニューヨークとロングアイランド。裕福なプレイボーイ、ジミーは四度目の結婚を翌日に控え、独身最後の夜を満喫していた。そこへボーイッシュながらもチャーミングな女性ビリーが現れる。しかし彼女は密造酒ビジネスに関わるギャングの一味で、ジミーとは思いがけない縁で巻き込まれていく。やがて二人は惹かれ合うが、そこには結婚、陰謀、騙し合いといった予想外の展開が次々と――。ガーシュウィン兄弟の名曲が彩る、ロマンティック・コメディです。


作品概要・演出家

潤色・演出:原田諒
ブロードウェイ・ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』を宝塚流のスピード感と華麗な群舞で再構築。1920年代アメリカを舞台に、笑い、恋愛、軽妙な駆け引きをガーシュウィンの音楽と共に描き出します。原田諒による洒脱な演出とステージ展開が高く評価されました。


おすすめポイント

柚香光の軽快なジミー像
四度目の結婚を控えた御曹司ジミーを、柚香光が品を保ちながらも軽妙に演じきります。コミカルな掛け合いからロマンスの見せ場まで、幅広い表現力を発揮しました。

華優希の魅力的なビリー
マフィアの一味に属するビリーを、華優希が男勝りかつチャーミングに演じます。強さと可愛らしさのギャップが印象的で、存在感抜群。

瀬戸かずやのユーモアと個性
ビリーの相棒クッキー役を瀬戸かずやが担当。「密造酒ビジネス」の仲間として陽気かつ憎めないキャラを好演。舞台に笑いと安定感を添えています。

永久輝せあのユニークな婚約者
ジミーの婚約者アイリーンを、永久輝せあがコンテンポラリーダンスなどを交えて演劇性たっぷりに見せます。上昇志向でエネルギッシュなキャラが印象的です。

群舞とレビュー感あふれる舞台演出
ガーシュウィンの音楽とレビュー風群舞、モダンな衣装、大階段でのシーン構成など、宝塚らしい華やかさとスケール感が随所に。観客を「夢の世界」へと誘います。



まとめ

『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』は、宝塚花組がブロードウェイ名作を軽快にエンターテインメント化した意欲作。柚香光×華優希のトップコンビを中心に、瀬戸かずやや永久輝せあらの演技も光ります。軽妙なコメディと華やかな群舞、そして名曲の数々が融合し、観客を1920年代のアメリカに誘う心躍る舞台です。笑えて、ときめいて、最後には温かい余韻に包まれる――そんな作品を探している方にぜひおすすめします。

二本立ての芝居でおすすめ【花組】

MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−

2018年|花組|主要キャスト

  • 天草四郎時貞:明日海りお
  • 流雨(るう):仙名彩世
  • 山田右衛門作(のちの祐庵):柚香光

あらすじ

江戸初期、禁教令下の島原・天草。謎多き美少年・天草四郎は隠れキリシタンたちと出会い、次第に“メサイア(救世主)”と称えられるようになる。迫害と飢餓に苦しむ民を救おうと、四郎は島原の乱を率いて立ち上がるが、愛と信仰、犠牲の狭間でその若き命は運命を迎える――。


作品概要・演出家

作・演出:原田諒
島原の乱という歴史的事件をベースに、天草四郎を「一人の青年」として掘り下げた、幻想的かつ重厚な歴史ファンタジー。明日海りおと仙名彩世のトップコンビにより演出された舞台は、信仰、美、狂気、祈りが交差する儚くも壮大なドラマを織り成しました。


おすすめポイント

明日海りおのカリスマ性と青春の激情

荒れた美しさと祈りの光を纏う天草四郎を、明日海りおが圧倒的存在感と繊細さで表現。教科書の中の英雄ではなく、押し寄せる苦悩に揺れる“等身大の救世主”として観客を惹きつけました 。

仙名彩世の芯の強さと儚い輝き

秘密を抱えながらも四郎を支える流雨を、仙名彩世が静かに、しかし確かな存在感をもって演じました。所作一つひとつに信仰と愛が滲む名演技として高評価です。

鳳月杏の圧倒的悪役演技

島原藩主・松倉勝家を鳳月杏が冷酷に演じ、舞台全体を引き締めました。その存在感は“本当に酷い”と多方面で言及されるほど。

幻想演出と群衆劇の迫力

民衆の祈り、争い、そして大階段を活かした群舞と立ち回りが見どころ。光と音楽、群衆の熱量が「歴史幻想」としての世界観を強固にしました。


まとめ

『MESSIAH −異聞・天草四郎−』は、“歴史上の伝説”と“青春の憧れと悲哀”とを見事に融合させた意欲作。明日海りお×仙名彩世の演技力、そして原田諒×群衆演出による幻想的表現が、観客の心に深く響く舞台体験を生み出しました。歴史ドラマや精神性の高い作品を探している方、宝塚の新たな高みに興味がある方にぜひおすすめの一作です。

うたかたの恋

2023年|花組|主要キャスト

  • 皇太子ルドルフ:柚香光(本役)、新人公演:希波らいと
  • マリー・ヴェッツェラ:星風まどか(本役)、新人公演:七彩はづき
  • ジャン・サルヴァドル:水美舞斗(本役)、新人公演:天城れいん

あらすじ

19世紀末、オーストリア=ハプスブルク帝国。皇太子ルドルフは、退屈な宮廷生活と父フランツ・ヨーゼフ帝との確執の中で思春期の苦悩を抱える青年。ある日、男爵令嬢マリー・ヴェッツェラと出会い、互いに惹かれ合うも、その恋は政治的圧力や家族の悲劇により破滅へと向かう。二人が選んだのは、悲劇的な結末――マイヤーリンクでの永遠の別れ。歴史に実在する皇太子の悲恋が、宝塚の舞台で感動的に描かれます。

作品概要・演出家

**作・脚本:柴田侑宏
潤色・演出:小柳奈穂子**
原作はクロード・アネの小説『マイヤーリンク』。1983年に初演され、数度の再演を経て2023年、宝塚大劇場・東京宝塚劇場で30年ぶりに再演されました。小柳奈穂子によるさらに練り直された演出により、古典的名作が新たな感動を呼び起こしました。

おすすめポイント

柚香光の深みある皇太子ルドルフ
スタイリッシュな容姿と演技力を誇る柚香光が、苦悩と理想の狭間で揺れる青年ルドルフを繊細かつ強烈に演じました。圧倒的な存在感と内面の葛藤の表現が多くの拍手を呼びました。

星風まどかの純粋なマリー像
星風まどかが務めたマリー・ヴェッツェラは、可憐ながら内に秘める情熱と覚悟が胸を打つ役。清らかでありながら運命に抗う姿が心に残ります。

新人公演も光る注目の布陣
新人公演では希波らいと(ルドルフ)、七彩はづき(マリー/オフィーリア)、天城れいん(水美舞斗役代役ジャン)らが抜擢され、新鋭らしいフレッシュな演技も注目されました。

大劇場ならではの舞台美と群舞
大階段をはじめ、宮廷舞踏会やウィーンの街並みを彷彿とさせるセットと衣装が映え、群舞や群衆シーンの迫力も見どころです。小柳奈穂子による緻密な演出が、壮大な歴史ロマンをビジュアル豊かに展開しました。

まとめ

『うたかたの恋』2023年版は、宝塚を代表する古典的ミュージカルの一つを、新たな視点と演出で甦らせた意欲作です。柚香光×星風まどかによる頂点の演技と、豪華なビジュアル演出が融合し、観客を深く感情の世界へと誘いました。歴史的背景に基づく悲恋、叙情性、そして宝塚の華やかさを求める方にこそおすすめしたい一作です。

二本立てのショーでおすすめ【花組】

BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−

年度、組名、主要出演者

  • 年度:2018年
  • 組名:花組
  • 主要出演者:明日海りお、仙名彩世、柚香光 ほか

作品概要

『BEAUTIFUL GARDEN』は、花組の美しさを“庭園”に見立て、愛や夢、ロマンをテーマに描いたレビュー作品です。演出の野口幸作さんが、まるで“百花繚乱”のごとく華麗で大人っぽい雰囲気を目指し、トップスター・明日海りおさんをはじめとするスターたちの魅力が存分に楽しめる構成になっています 。

幕開けは真夜中の花園。蝶のように舞う“蝶美男子”たちのシーンから始まり、印象的なダンスが続きます。続いて赤や紫の花にちなんだシーン、ローマの剣闘士を思わせる剛健な場面、ジョージ・ガーシュインのメドレーなど、多彩な演出が目まぐるしく展開。さらにJ-POPやロックの有名曲も取り入れて、観客をグイグイ引き込んでいきます。

物語を追うというより、いろんな色や音、振付で花組の魅力を感じるショー。歌とダンスがテンポよく続き、最後は「宝塚の庭」に感謝するようなフィナーレで幕を閉じます。


具体的な超ポイント:魅せ場集!

全体の印象:華麗&大人っぽさ全開で魅せる「花組の庭園ショー」

大人の色気や抒情がありつつも、力強さも失わず、派手さも忘れない…そんな“美しき庭園”を体感できるショーです。ダンサーも歌唱もレベルが高く、場面ごとの雰囲気の変化がすごく楽しい!


プロローグの「蝶の舞」が幻想的で引き込まれる

薄紫の衣装をまとった蝶美男子たちが、真夜中の庭で舞い降りるオープニング。明日海さんの蝶ゴンドラ登場も含め、美しさと壮大さを一気に感じられる幻想的な幕開けです。


意外にカッコいい「ローマ剣闘士」シーン

演出家・野口さんは、マタドールやローマ剣闘士といった“男性の強さと佇まい”も描きたかったそうで、鋭い立ち姿や剛健なダンスでトップスターたちが重厚な美を表現しています。

パリの場面での舞空瞳さん、とにかくダイナミック!

「RAINY DAY GARDEN ―パリの花々―」場面では、柚香光さんと舞空瞳さんが中心となるステージ。「雨に濡れても」の曲にのせて、色とりどりの傘を手に、パリの街角を歩くようにしなやかにダンス。

特に舞空さんは、すっと伸びた長い手足とキレのあるダイナミックなダンスが印象的で、本当に素晴らしかったです。スター誕生を感じさせる瞬間でした。


J-POP&ロックで魅せる“身近でキラキラ”な花組

T.M.Revolution『HOT LIMIT』やTUBEのメドレーなど、耳なじみのある曲に合わせて踊るシーンがいっぱい。柚香光さんたち若手のグループダンスも鮮やかで、観客が嬉しくなる演出です。


フィナーレは「庭園の感謝」を感じる優雅な見せ場

大階段での群舞&デュエットダンスで、まるで花々がそよぐような華やかなフィナーレ。明日海さんと仙名さんの美しい輪舞が、舞台をまるで絵画のように締めくくります。


まとめ

『BEAUTIFUL GARDEN』は、宝塚花組ならではの美学と華やかさがぎゅっと詰まったショー。大人っぽさもポップさもあって、観た人の心をグッとつかみます。

映像的な演出やJ-POPナンバーも取り入れて、新しさと伝統のバランス感が絶妙です。「宝塚のショーに初めて触れるなら、これを観てみて!」とおすすめしたくなる一作です。

CONGA!!(コンガ!!)

年度、組名、主要出演者

  • 年度:2012年
  • 組名:花組
  • 主要出演者:蘭寿とむ、蘭乃はな、壮一帆 ほか

作品概要

『CONGA!!』は、ラテンの熱狂をテーマにした、大人の色気とパワー満点のレビューショー。
幕開けは“満天の星”の夜空の下。みんながコンガのリズムに合わせて踊り祈る中、巨大な蘭の花がうごめき、そこからリズムの神・ディオス・デ・コンガ(蘭寿とむ)が誕生します。

場面はガラリと替わり、第2夜では音とリズムのダンス対決、第3夜ではカリブの海賊第4夜はアフリカのジャングルへ…と、熱気とリズムにあふれる場面が連続。最後には蘭寿さんと蘭乃さんが激しくも美しく踊り合い、愛も情熱も燃え尽きるような結末へと突き進みます。

演出は藤井大介さん。男っぽさと大人のセクシーさを前面に出しつつ、花組メンバーそれぞれのエネルギッシュなダンスが次々に見られる濃密ショーです。

具体的な超ポイント:魅せ場集!

全体の印象:ラテンの熱気が舞台からほとばしる“無限パワー”ショー!

ステージ全体が汗と情熱で溢れ、本当に“止まらない”。観ているだけで心拍数が上がるような、そんなエネルギー漲る作品です。

プロローグの星空&群舞がめっちゃ映える!

夜空に光る星を思わせる照明の中、軽快なドラムに合わせて出演者たちが勢いよく踊り出すオープニング。そこに大人数のダンサーが加わると、華やかさと迫力が一気に広がります。舞台の始まりから気分が高まり、これからどんなショーが始まるのかワクワクしてしまうシーンです。


蘭寿とむ&蘭乃はなの迫力ダンスが本当にすごい!

トップスターの蘭寿とむさんと蘭乃はなさんが見せるラテンダンスは、息の合った動きと力強さが見どころ。高く足を上げるキックや、しなやかなターンが連続して続き、見ているこちらのテンションも自然と上がっていきます。堂々とした立ち姿からも熱気が伝わってくるような場面です。


壮一帆さん&若手のキレがすごい群舞シーン

アフリカ風のリズムが響く中で展開する群舞の場面では、壮一帆さんを中心に全員の動きがキレよくそろい、スピード感がありながらも迫力たっぷり。茶系の衣装が舞台に映え、力強い振り付けとのバランスも絶妙です。ダイナミックな中にもしっかりとした構成美があって、とても印象的な一場面になっています。

まとめ

『CONGA!!』は、ハードで情熱的、そして美しさもある“大人のためのラテンショー”。
非日常の熱気が舞台から降り注ぎ、観る者をがっちり掴んで離さない作品です。蘭寿さん&蘭乃さんはもちろん、柚香光さんなど全員のダンスに引き込まれます。

花組ショーの中でも、特にエネルギッシュで存在感がある一作。「一本筋が通った熱ショーを観たい」という方にはまさにおすすめ!どうぞご注目ください。

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