スカーレットピンパーネルの『よさ』がだんだんわかってきた
星組公演スカーレットピンパーネル初日まであと3週間となってきました。毎日のように初演映像を見て今回のキャストを想像しながら楽しんでます。
これだけ何回いや何十回と見てると今更ですが見えない部分が見えてきました。
それから原作の『紅はこべ』も再度読み直していますがまだまだ原作は理解できない部分も多く読み込みが必要です。
しかし宝塚版スカピンとは設定が違う箇所が多いことも改めて感じ、この二つは別物として捉えた方がいいと思います。なので以下は宝塚版スカーレットピンパーネルについて感じていることです。
パーシーとマルグリットの関係性がはっきり見えてきた
パーシーとマルグリットの結婚式当日にいきなりマルグリットに対するパーシーの態度が冷たくなります。
もちろんこれはサン・シール侯爵の処刑にマルグリットが関わっていることをパーシーが知ったからなのですが、なぜここまで突然パーシーの態度が急変するのかが理解できなかった。
しかし何度も見ているうちにやはりパーシーすなわちスカーレットピンパーネルにとってはこのことはとても重大なことで、あのような態度になるのは当然だと思えるようになってきました。かといってマルグリットに真偽を問いつめるわけにもいかず(自分の身がばれますから)。
パーシーはマルグリットに疑問を抱きマルグリットもパーシーの態度の激変に戸惑いお互いの溝はどんどん深まって行く。しかし最後はそれぞれの誤解が解けてハッピーエンドになる。
これがスカピンの話の骨格だと思いますが、結婚式でのお互いの心情を理解できるとその後の展開が実にスムーズに見れます。
パーシーの♫祈りやマルグリットの♫あなたを見つめるとの歌詞にも共感できますし、2幕控え室での二人のやりとりや♫愛の絆も実にしっくりきます。そして最後にお互いの誤解が解けて「もう一度結婚式だ!」がより一層ほのぼのと感じられます。
僕が鈍感なのかもしれませんがやっと理解できてより一層スカーレットピンパーネルが楽しくなりました。
いまだに理解できないのは
『なぜ最後あんなにまぬけに終わるのか』
『ショーヴランが悪いやつだけどちょっとまぬけで憎めない設定』
ショーヴランは原作とは違う設定とはいえ、『まぬけ』『憎めない』設定にする必要も感じないし最後は『パーシーに殺されて終わり』でもいいように思います。
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