柚希礼音サヨナラ特別番組「SUPER THANKS」
スカイステージの柚希礼音サヨナラ特別番組「SUPER THANKS」を見ました。
このところ新人公演とかいろいろ忙しく、今更ですが番組を見た感想を書きます。
僕はちえさんを見るようになってまだ2年ぐらいなのでちえさんのこと、特にトップになる前とかはほとんど知りません。映像でもほとんど見たことがありません。なので番組をみてかなり新鮮でした。自分が持っていたちえさんのイメージとはかなり違う部分もたくさんありましたし。
僕が持っていたちえさんのイメージは『若い頃から将来を約束され順風満帆に宝塚人生を送ってきた大スター』調べると研4でバウ主演、新公主演5回、バウ主演も5回ですかね。これだけ抜擢されてトップも6年も努めた大スター。これまで順調に宝塚人生を送ってきたのだと勝手に思っていましたが、番組をみて全然印象が変わりました。
『自分への劣等感』という言葉がよく出てきます。
そんな印象は全然ありませんでした。昔からのファンの方はその辺りよくご存知なのでしょうね。今のちえさんからは想像できません。昔の映像を断片的に見ただけではどの辺りに『劣等感』があったのかよくわかりませんが、ご本人は相当悩み苦労されたようです。
しかし過去の公演を振り返りながらその時々の思い出を話されていましたが、とにかく必死にお稽古をしたことがよくわかりました。そして『やっと男役というものが少しわかったかなと感じたのがスカーレットピンパーネルのショーブラン』だそうです。
この時すでに研10ですね。それまで何度も新公主演をされ、バウ主演をされてきたちえさんが研10にして初めて『男役が少しわかった気がする』と。これにはびっくりしました。たぶんご自分の理想の男役像が相当高い位置にあるがゆえにそこまで行くのに悩み続けられていたのではと想像できます。
どうしても我らが贔屓、ことちゃん(礼真琴)とだぶらせて見てしまいますが、ことちゃんはまだ研7になったばかり。ちえさんと同じように日々悩みの連続なのだろうなと思うと、我々ファンができることは陰ながら応援し、舞台での成長に劇場で拍手を送るぐらいですかね。ことあるごとにいろいろと贔屓の不満を言いたくなることもありますが、あのちえさんのこれまでの苦労を聞くと、そんな不満を言うことはとんでもないことで、一番悩み苦労しているのは紛れもなくジェンヌさん自身なのですから、暖かく見守る、それだけですね。
それからちえさん、相当厳しいことを組子にも言ってきたそうですね。当然これは舞台人としてまず自分に厳しくしているから、組子にも愛情をもって厳しく接してきたのでしょう。組子みんなのちえさんへの感謝の言葉も流れましたが、ちえさんが下級生も含め全員に真剣に接してきたからこそのコメントがたくさん聞けました。ことちゃんも言ってましたが、まず自分がお手本を見せて「じゃ、やってみ!」って言う。だからとてもわかりやすいと。確かに自分でできないことを言われても人は動きませんからね。この求心力があるから運動会での優勝も当然ですね。
最後のちえさんから組子への言葉に泣きました。
「いくら努力しても評価されない時期がある」
「しかし決してくさってはいけない」
「今思うと、そのときはいくらやってもやってもと思いやってきたつもりが実はやってなかった」
「あきらめるのは自分で、それは簡単だけど決してあきらめてはいけない」
「宝塚は戦場と同じ。そして戦う相手は自分自身」
「自分に厳しくやっていればいつか必ず何倍にもなって幸せがかえってくる」
「だから頑張ってほしい」
自分に厳しくどこまでも上を目指して努力し続けるちえさんの言葉だからこそ説得力があります。
東京公演千秋楽まで進化し続ける柚希 礼音を見守りたいと思います!
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