東宝ミュージカル「エリザベート」2016年版キャストDVD White ver. 鑑賞
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ミュージカル
東宝ミュージカル「エリザベート」2016年版キャストDVD White ver.を今更ながら鑑賞しました。生の舞台は見ていないのでとても新鮮に楽しく鑑賞できました。
White バージョン
エリザベート:花總まり
トート:城田 優
フランツ・ヨーゼフ:佐藤隆紀
ルドルフ:古川雄大
ゾフィー:涼風真世
ルキーニ:山崎育三郎
少年ルドルフ:大内 天
永遠の花ちゃんファンとしては『花總まり』の偉大さを再認識するDVDとなりました。
もう途中から感動で泣きすぎてたいへんでした。といっても僕が花ちゃんの存在を知ったのがネバーセイグッバイでそれも生の舞台を見ていなくて、唯一生の舞台を見たのが2012年のエリザベートガラコンサート。
しかし彼女の出演演目はスカイステージやDVDで全て何回も、エリザやベルばらは何十回も見て、その凄さは今更言うまでもありません。しかし今回は想像以上によかったです。
年齢的な見た目はどうしようもないですがあえて前半は笑顔を全面に出して若いシシィを演じられていたように思います。そして後半は現役時代よりより自然なエリザベートを演じられていました。
花ちゃんの凄いところは20歳は20歳に50歳は50歳に見える演技が自然にできることですよね。これは今も昔も変わっていないと感じました。ここは天才としかいいようがありません。
あと歌は圧倒的にうまいとは言えませんが花ちゃんの歌を聞いていると、『演劇は歌だけじゃない』とつくづく思います。もちろん圧倒的な歌唱力があればそれに超したことはないのでしょうけど、なくてもその他の要素で見ている人を感動させられる。
さらに歌にしても『歌唱力とは何ぞや』と考えさせられます。オペラ歌手みたいに声量で圧倒するとかテクニックで心情を表現できるとかいろいろ要素はあるのでしょうが、花ちゃんの歌を聞いているとそれだけじゃない何かがあるような気がします。
シーン別の感想
♫パパみたいに
ここが花ちゃん、満面の笑みで本当に『花ちゃんスマイル』で素晴らしかった。見た目は20才のときとは当然違うのでどうしもないですがそれ以上に可愛いシシィでした。
♫私だけに
初演雪組のときは一生懸命な感じで、宙組のときはかなり力が入ってました。今回は自然な感じでしたがシシィの苦悩がよく表現されていてとても感動しました。
鏡の間
2012年のガラコンサートで一番不思議だったのが鏡の間の表情です。なんか悲しそうな暗い表情だったのが印象的でした。その点初演のエリザベートは出てきた瞬間の恐いくらいの圧倒的な美しさにびっくりしました。
今回はそこまではいきませんが逆に落ち着いた、しかし堂々とした威厳のあるエリザベートって感じでガラより全然よかったです。あのガラのときは何だったのだろうか。
♫夜のボート
2幕はさすがに経験を積んだ花ちゃんらしい素晴らしい演技でした。特に夜のボートはシュガーさんのフランツの歌も素晴らしく、花ちゃんの歌もより感動的で久々に泣ける夜のボートでした。歌詞の最後は宝塚版のほうが好みかな。
今回のDVDを見て機会あれば次の花ちゃんの舞台は生で見たいと思いました。
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