星組ロックオペラモーツアルト 成功の要因は
ことちゃん(礼真琴)のプレお披露目公演の梅田初日に立ち会うことができ、東京でも大好評のようでファンとしてはとても嬉しいです。
まだ東京公演開催中ですが僕は東京は見れないので今回の公演の成功の要因を考えたいと思います。
演目発表のときは「やった、モーツアルト!」って喜んだのも束の間、
「ロックオペラモーツアルト??」
「何これ、東宝ミュージカルのモーツアルトとは違うの?」
ということで調べてみると、全然別物でした。
フランス版の原作を見てみるとコンサートのように淡々と進んで行きます。
確かに楽曲はいいしキャストみんな歌がうまいのでそれなりに感動できますが、これ宝塚でやったらいかに歌のうまいことちゃんでも、感動的な作品にはならないのではないかと思いました。お客さんが眠くなっちゃうかもと、心配していました。
宝塚バージョンに変更
この公演の成功の一番の要因は、宝塚バージョンに演出を変更したことだと思います。
芝居要素を増やしたり、同じ歌でも歌う人を変えたり。トップお披露目らしくモーツアルトとコンスタンツェの絡みを増やし恋愛要素を盛り込んだり。
エンディングはベタベタの宝塚仕様にしたりと、観劇した人に「宝塚歌劇を見た」という感想になるようにしたことが良かったと思います。
主演ことちゃんの歌唱力
なんといってもことちゃんの歌唱力でしょう。
これがなかったら同じ演目をやっても同じように感動的な演目にはならないと思います。ここ数年はややその歌唱力に不満も感じていた(あくまでも僕個人の感覚です)のでその部分は特に強く感じます。
そして1幕ラストのJe dors sur des rosesの破壊力。そして最後あのような歌い方で終わる演出に脱帽です。完全に観客はノックダウン状態で幕間に入りますね。しばらく立てないというツイートも多数。
1幕でああいう終わり方があって2幕ラストはほのぼのと終わる。いい演出だと思います。
またあえてTatoue-moiを外し、Place je passeを何回も歌うことによって主題歌として確立させたことも良かったと思います。いい演目って耳に残る主題歌がありますよね。そういう意味で大正解の設定でした。
当然この主題歌をことちゃんが伸びやかに歌い上げたことが最大の要因ですが。
星組全員の歌唱力が上がっている
ことちゃんだけでなく今回のメンバーは歌のうまい人が抜擢されています。
なこちゃんはじめ、まりんさん、ほのかちゃん、なっちゃん、あんるちゃん、まめちゃん。そしてどの人も今まで以上にうまくなっていたのは気のせいでしょうか?
いや、みんなうまくなっていますよね。
これはトップ効果なのか。今の雪組にも言えますよね。
特にほのかちゃんは今まであの歌唱力がありながらあまり出番がなかったのでこれからの新生星組では大活躍を期待したいと思います。あとはあんるちゃん。今回は歌姫で随所に登場して高音を聴かせるのですが想像以上にうまかったなあ。新生星組の歌唱力、期待できますね。
なこちゃん(舞空瞳)の存在
トップになるまでは正直お相手はどなたでもいいと思っていました。
しかしなこちゃんとの並びを見るとやはり「コンビ」として似合っている、微笑ましいことがどれだけ素晴らしいかを実感しますね。
どちらもトップ就任学年が若いことだけでなく「見た目」も若々しくて初々しくてお似合いですね。
そして特にダンスについては今更言うまでもなく二人共凄すぎますし、それぞれ一人で踊っても見れるしデュエットダンスも素晴らしい。
歌についてもなこちゃん、まだまだ伸びしろがありそうで上手になるでしょう。特にことちゃんと一緒に稽古していけば尚更。
なによりことちゃんに付いて行くっていう「姿勢」が素晴らしいですよね。ナウオンでも突撃レポートでも、こっちが照れちゃうぐらいですし。これは花組時代のゆきちゃんやあいりちゃんからトップ娘役としての心構えを学び忠実に実践されているなあと強く感じます。このあたり流石首席ですね。
とにかくこれからの二人の舞台を見たいと思わせる存在が嬉しいです。
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