礼真琴考2
公開日:
:
最終更新日:2014/03/22
礼真琴
それを一番感じるのは「どうやって伝えよう」です。
原作にはこの場面はありません。原作ではモンタギューの召使いが、知らせにいっています。
しかしやはり劇としてはベンヴォーリオが伝えにいったほうが断然いい場面。
ここでの歌い方、演技、感情の表現について、初演の星組、月組、雪組とも
かなり感情を入れて歌い、表現していました。とくに星組、月組は。
今回Bパターンは見ていないので、紅さんがどのような表現をしたのかは
わからないですが、たぶん彼女のことだから、感情をかなり込めて歌い、表現したのでは
ないでしょうか、(もし違っていたらすいません)
でも、礼真琴はそれをしなかった。僕も見たときは「もう少し大げさにしても
よかったのではないか」と感じました。でも落ち着いて考えてみると、礼真琴はあえて
感情をおさえたのではないでしょうか。
たぶん感情をもっとあらわにして、涙を流しながら声をはりあげ歌うことはできたはず。
いやそのほうが簡単だったでしょう。でも礼真琴はしなかった。
最愛の人を失った友人の痛みを思うと、ほんとうにどうやって伝えようと
ベンヴォーリオは悩みに悩んだはずです。
その感情を、ただ単に安易な感情表現にしないで、あえて内面からくる苦悩みたいな
ものを表現したかったのではないか。
ただしそれが100%表現できたのかはわかりません。
まして1回しか見ていないのでそれを正確に評価しようもないです。
でも現時点ではそうだったのではないかと推測します。
最後にことわっておきますが、決して宝塚歌劇団がダメというのではなく
ぱっと見、OKで満足な人はそれで楽しめばいいのです。
ただそういうところだということが礼真琴の出現によってはっきりしてしまったという
ことです。
まあ最近の歌劇団はとくに歌のレベルの低下ははなはだしいので、歌だけは
もう少しレベルアップしたほうがいいです。あくまでも「歌劇団」ですから
しかし宝塚歌劇団のレベルの低さは閉口しますが礼真琴を応援するには
とりあえず宝塚を見るしかないので、今後も宝塚は見ます。
次回は新公ロミオ。伝説の新公になることでしょう。
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