星組バウ公演 かもめ 千秋楽 感想とスカステ2
星組バウ公演 かもめ 千秋楽感想の続きです
全体に感じたのは、出演者みなさんの演技が初日より中日、中日より千秋楽とどんどんよくなったなと感じました。
やはりあれだけ長い台詞をほとんどの方が話す場面があるので、初日近くは覚えた台詞を間違えないで言うのが
精いっぱい感があったこともしかたないと思います。
それが日増しにそれぞれ自分のものになっていったということでしょうか。
ことちゃん(礼真琴)も特に1幕最初のニーナを待って、そしてニーナと会う場面の感情表現、ニーナに会えて
うれしくてしかたない感が、千秋楽が一番よかったと思います。
歌も十分よかったと感じました。
ゆきちゃん(城妃 美伶)もこの公演で僕の印象はかなりよくなりました。
ロミジュリの新公はあまり印象に残らなかったのですが、今回は歌もさらに上手くなってますし、芝居も上手いと
感じました。
それから声がいい。素直で聞きやすい声です。ゆきちゃん、次の娘役1候補だと思いますが、次に大劇場のヒロインが
来るといいのですが。でも風ちゃんも好きだし、悩ましい、贅沢な悩みですね。
それからさやかさん、芝居、歌ともやはり上手いです。
台詞は間がいいのでしょうね、役者です。
歌も低音を利かせたソロを披露してくれました。
出てる場面では、脇でも常に小芝居していておもしろかった。ある意味、チェーホフのかもめ、出演者の複雑な人間関係や
シャムラーエフ(さやかさん)たちの小芝居があるからこそ、コースチャの悲惨な物語がより悲惨に感じられるのでは
ないかと思いました。
それから、せおっち。
とにかく原作を読んで、出演者が決まった時から、メドベージェンコはせおっちしかいないと思いました。
実際に舞台をみて、期待どおりの芝居でした。
妻からも妻のお母さんからも冷たくされ、それでも妻のことを愛している、とても可哀想な役でしたが、せおっちの
人柄がよく出て好印象でした。これからどんどん出てくる人だと思います。
次の大劇場はひょっとして主演かも。
そして最後、ニーナに別れを告げられたコースチャの目。
なにもかも失っての絶望感がよく出てますよね。
それから、死を覚悟したコースチャ。かもめをモチーフにしたダンスでその感情を表現しますが、とにかくまずは
その身体能力のすごさに驚きます。ことちゃんってとにかく体がやわらかいですね。
そしてダンスが終わったあとの目。
これも怖すぎます。よくここまで感情を表現してくれました。
挨拶は前のブログでも書きましたが、初日と違ってかなり余裕があったと思います。
ここでも体のやわらかさが出ました。
お辞儀もほとんど前屈でした。
さあ、次は大劇場公演「The Lost Glory」
今回の公演で一回り大きく成長した礼真琴。次もまた新しい礼真琴を見せてくれることでしょう。
楽しみです。
しかし、その次の公演、どれに出るのか、それが楽しみでもあり不安でもある。
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