マイスターの教え#8 星組『かもめ』
近年上演された、本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目するスカイステージの番組。
今回の演目は星組の『かもめ』です。
出演 マイスター:夏美よう/ゲスト:天寿光希
さて『かもめ』といえば我らが贔屓のことちゃん(礼真琴)バウ初主演作品。
なんともいえない独特の雰囲気の作品でした。
夏美さんとみっきーのお話であの当時の思い出が蘇ってきました。
台詞の奥深さ
ほとんど原作と同じストーリー、演出ですから、長い台詞が多かった。
みっきーが言ってましたが、お客さんがとても近いので生の声が聞こえるくらい。
そうですね、やはりあの雰囲気の芝居は小劇場であるバウだからこそよかったと思います。
熊みたいなロシア人
悲劇なんだけど喜劇。ここがかもめの肝の部分ですね。
そういう意味での例えばの場面で夏美さんがセレクトした、シャムラーエフのさやかさん。
「いるよね、こういう熊みたいなロシア人」
まさにそんな印象でした、
舞台では。あのシャムラーエフもいい味出してました、さやかさん。
さやかさんのおかげで芝居がビシッとしまりました。
トレープレフが銃で自分を撃ちました。
これ、最後に医者のドールンが言う台詞ですが、みっきーいわく「この台詞がまた奥深い」
トレープレフが自殺したって普通思いますが、でもはっきりそうは言ってないのですね。
どこを撃ったのかも言ってないと。
確かにそうだ。
これは気がつかなかったなあ。
そうか、だからその台詞で幕が降りるわけですが、降りた瞬間は観客みんな「え?」ってなるわけですね。
ママが似合うのは礼真琴
コースチャとアルカージナの喧嘩の場面。
あの包帯のシーンですね。
はっちさん「ママって言う男役は少ないよね」
みっきー「ママが似合うのは礼真琴、ママって言わせたいんです」
はい、ほんとにマザコンの役でしたからコースチャは。
『かもめ』はもうそろそろ2年も前になるんですね。
ついこないだのように感じます。
20名という少人数での作品でしたが宝塚歌劇団としては『新しく挑戦した』作品だったと思います。
でもキャストみなさんが個性がありすてきな作品でした。
またいつか再演してくれないかなあ。
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