星組お披露目公演『眩耀の谷/Ray』初日観劇の感想 礼真琴&舞空瞳
新生星組お披露目公演『眩耀の谷/Ray』初日観劇してきました。
ことちゃん(礼真琴)となこちゃん(舞空瞳)のトップお披露目という記念すべき公演の初日に立ち会えたことが嬉しかった。開演前のドキドキ感は初新人公演ロミジュリ以来です。
お芝居『眩耀の谷』は謝先生が初めて作、演出される幻想的な歴史ファンタジー。期待通り、いい舞台でした。途中から涙腺が緩んで泣けました。
まず舞台が綺麗。
特に汶族の聖地、眩耀の谷のセットが綺麗でセットに光の映像を当ててさらに幻想的に。古代中国の雰囲気がよく出ていました。
音楽も中国的なメロディでことちゃんが歌うソロや部族のみんなが歌う歌も素敵な歌が多かったです。
踊りもたくさんで部族たちが中国らしいカラフルな衣装で踊ったり、愛ちゃん将軍率いる部隊の訓練やことちゃん中心の踊りもあり見ごたえがあります。
脚本はざっくり書くとことちゃん演じる若き大夫丹礼真が母国に裏切られ母国を捨て汶族のために立ち上がるというお話。
前半はオープニングこそ素敵な歌とダンスでカッコいいですがその後は淡々と話が進んでいくので若干退屈になる気がします。
しかしなこちゃん瞳花の台詞「ひと目、我が子に会いたい」から一気に引き込まれていきます。
ええー?瞳花に子供がいるのか??って感じで一気に緊迫していきます。
そして最後はお披露目らしくハッピーエンドがいいですね。
汶族と周国が戦をしないで汶族が新しい生活の場を求めて旅立ち、そこで新しい国を築いたという終わり方がいいです。
その国王に礼真がなるのですが、この公演とことちゃんをダブらせて見るとより感動します。
今までいろいろ苦労があったと思われることちゃんの宝塚人生。今、トップになって新生星組(汶族)を率いて新しい組を築いていくことちゃん(礼真)という感じですかね。そう思うと謝先生の脚本に本当に感動します。たぶんもっともっと深い意図や思いがあるのでしょうが一回ではそこまでは理解できませんが、、、
ショー『Ray -星の光線-』は期待通りの踊りまくりの演出で最高でした。
プロローグの主題歌がいいですね。「レイ、レイ、レイ〜〜♫」がいつまでたっても頭の中をグルグル。ショーの印象に残る主題歌って大切ですね。
ことちゃんがカッコいいのは言わずもがなですが、プロローグのなこちゃんのオーラが半端ないです。ショートヘアにミニスカート。出てきた瞬間にオペラ釘付けですね。
銀橋へは二人手をつないで渡ってきます。今回手を繋ぐシーンが多かった、やはりお披露目バージョンでしょうか。
そして銀橋でことちゃんがなこちゃんをぐいっと引き寄せてのドヤ顔。それを受けてのなこちゃんの満面の笑顔。もうあそこだけでも観劇の価値ありです。
その後はことなこがそのまま残ってのデュエット。大人の歌をしっとりと聴かせます。ただしここはなこちゃん歌頑張れ〜って感じです、、
次のせおっちセンターの金星の場面はせおっちもセンターを任されるようになったのかと感無量です。
ただし銀橋も渡るせっかくのいい場面なのに歌、ダンスとももう一つなのはもったいない。特にダンスが気になりました。キレがないというより動きが重たい。もう一段階レベルアップを期待したいです。
白い衣装のタンゴの場面はことちゃんの流石のソロも素晴らしいしなこちゃんの高速ターンも素晴らしい。
ただこのシーンだけではないですが今回群舞が多くてそれは好きなので嬉しいのですが目が全く足りません。真ん中二人ももちろん見たいし周りのメンバーも見たい。これを遠くからオペラとなると全く無理、、、
愛ちゃんセンターのハットにスーツのダンスシーンも流石愛ちゃん、カッコいいですね。
今まで愛ちゃんの舞台はほとんど見たことがないですが男役が出来てるしダンスも歌もそこそこのレベルで安心して見ていられますね。
みほちゃんもセンターで頑張ってましたが周りが大きい男役に囲まれていて、もう少し構成を変えてみほちゃんが目立つようにしたほうがいいと思いました。せっかくセンターにいるのにもったいないと感じます。
中詰は中国風の衣装でこれまたたくさんのメンバー勢揃いで楽しいです。
銀橋に愛ちゃんとなこちゃんのデュエットでことちゃんが何処いった?でしたが、客席降りで下手側の客席通路から登場して「そうきたか」結構近くで見れて最高でした。
黒燕尾でことちゃんの「フッ」が聞けて感無量です。星組にしては結構揃ってました。
ことちゃんのダンスがキレキレは健在ですが僕はことちゃんのダンスではソロより群舞のセンターで踊っている姿が好きです。後ろに大きな男役を引き連れて小さが体で大きく踊る。まあ自信があるから余裕たっぷりに踊れるのでしょうがあのどやっぷりが好きです。
デュエットダンスがかなりゆったりした大人の雰囲気でした。高速リフトもなし。モーツアルトのデュエダンがかなり激しい振りだったのでそれをイメージしていて若干拍子抜けでした。
ただしみなさんのツイートを見ているとお披露目なのでああいう雰囲気がよかったという声も聞き、そんなものかなあと納得。
お芝居、ショーともにとても満足のいくお披露目公演でした。初日一回だけでは深いところまでは見れませんがもしまた見れる機会があればまた新しい発見があると思います。その機会がくればいいなあ、、、
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