星組バウ公演(礼真琴) かもめ 原作を読んで、、、
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最終更新日:2014/04/13
星組
星組バウ公演 かもめ とても楽しみです。
原作も知らない僕はとりあえず3冊買って読みました。
少しでも かもめ の話を理解してバウ公演を楽しみたいとの想いからです。
そういう意味ではチェーホフがこの かもめ で何を言いたかったのか、
それを知ることができれば最高なのですが、、、、、
3回読んだぐらいではとてもそれを探し出すことはできません。
ストーリーは簡単です。
まあいろいろと恋愛関係が入り組んではいますが、ストーリーそのものは簡単。
でもその奥にあるもの、チェーホフが考えていたことはまだわかりません。
バウ公演までの間にいろいろと考えながらそれを探していきたいと思います。
そこでまずは人間関係について整理してみたいと思います。
作家志望のトレープレフは女優の卵ニーナを愛している。
ニーナも最初はトレープレフを愛していた(これは若干怪しいが)が
トレープレフの母親アルカージナの愛人である、作家トリゴーリンに惹かれ、やがて結婚する。
しかし結局ニーナはトリゴーリンに捨てられ、悲惨な女優生活をおくるようになる。
トリゴーリンはニーナと別れ元のさやに戻る。
話の舞台となるソーリン(アルカージナの兄)家の管理人の娘マーシャはトレープレフを
愛している。
しかし叶わぬ恋を忘れるため好きでもない教師メドヴェジェンコと結婚をする。
一方マーシャの母親ポリーナは夫を愛していない。
医師ドールンを愛している。
ひょっとして過去に関係があったのかもしれない。
しかし55才のドールンは「もういい歳だから」と現状を変える勇気はない。
さらにボロボロになったニーナとトレープレフが再会するも、そのニーナからも
突き放されるトレープレフ。そして最後の結末に、、、
こんな感じです。
登場人物誰一人として幸せな人がいません。
そういう意味では「悲劇」としか思えない、が、チェーホフはこれを「喜劇」という。
なぜなのか。。。
トレープレフは最後は自殺しちゃうし、ニーナも男に捨てられとても幸せとは思えない。
アルカージナも自分勝手に生活しながらも最後は息子に先に死なれる。
メドヴェジェンコなんてかわいそうですよ。
しかたなく結婚した妻からは毎日のようにばかにされ、その母親からもばかにされ、僕ならとても耐えられない生活。
よくがまんしてると思う。
それぞれの個人にとってはとても悲劇だと思います。
でももしそれを周りからみている人にとってはそれは「滑稽」なものに映る。
そのことをチェーホフは「喜劇」と表現したのではないでしょうか。
もっと言うなら、恋愛だけでなく人生そのものを「喜劇」と言っているのか。
それは言い過ぎですかね。
つづく
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