星組 黒豹の如く 新人公演 観劇
星組 黒豹の如く 新人公演を観劇しました。
いつも思いますが、「観劇してよかった〜」です。今回は極端にチケット難だし、我らが贔屓、礼真琴、ことちゃんにはかなり、いや今までで一番難しい演目だし、見れなくてもいいかと思っていましたが、いや、ちえさんの最後の役だからやっぱり見ておこうとかなり無理して行ってきました。まずは行かせてくれた家族に感謝します。
大人の二人の大恋愛がテーマのこの作品、若い二人がどう役作りをするのかが最大の興味でした。
特に、ことちゃん。大尊敬するちえさんの役をやるのも4回目。過去3回は、ロミオ、ナポレオン、イヴァーノですが、やはりちえさんをかなり意識した演技でした。(ほんとうのところは知りませんよ、あくまで僕の印象です)しかし今回はちえさんのために書き下ろされた演目。そして大恋愛がテーマ。このちえさんあってのサヨナラバージョンの演目をどう表現するのか。
観劇後の感想は一言で言えば、「礼真琴、もう新人公演を卒業してもいいんじゃないか!」です。
これは観劇直後にもツイートしました。いろいろ感想はありますが、この言葉に僕の感想は凝縮できます。
その理由のひとつは、大人の男役の表現ができたことです。
ことちゃんというと今まで本公演では子供か女の役ばかり。新人公演でも、ロミオは少年ですしナポレオンやイヴァーノはがんばってはいましたが、やはりちょっと無理がある感も否めません。
それがアントニオはすごく自然に演技されていたように感じました。確かに見た目は可愛く若いですが、りっぱな青年役でした。ときどき見せる悩める顔や海軍大佐の堂々とした雰囲気は十分に大人の男役を表現できていました。イヴァーノみたいに無理していない演技。とても心地よく見ることができました。
この大人の男役ができた要因は後ほど書きますが、たとえば歌にしても、芝居にしても、その存在感にしても、何かある段階を超えた気がします。
それからなんで心地よく観劇できたかなといろいろ原因を考えてみましたが、どうもこの演目そのものがちえさんよりことちゃんのほうが合ってるんじゃないかと思いました。確かにテーマは大恋愛ですし、過去分かれた男女が再会して苦難を乗り越えながらハッピーエンドを迎えるわけですから、コンピ歴6年のちえねねの方がぴったりきそうです。
しかし実際は大恋愛といえども、それほどハラハラするドラマチックな場面もないですし、アラルコンの登場により二人の苦悩が増すわけですが、そもそもカテリーナはアラルコンのことを全く好きではないので、どこどろした三角関係にもならない。なので、男の中の男のちえさんより、若いことちゃんのほうがこの話にあっていたのではないかと解釈しました。そう考えると本公演での脚本に疑問を持たれる方が見受けられるのも説明がつきます。本公演も1回しか見てないので違った解釈かもしれません。しかし新人公演での違和感のなさは、それもひとつの要因かなと思いました。
いずれにしても、今回の公演は礼真琴にとって何かひとつの壁を越えたような気がします。それが冒頭で書いた「礼真琴、もう新人公演を卒業してもいいんじゃないか!」って言葉になりました。
まだまだ書きたいことはありますが一旦ここで終ります。
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Comment
私も新公見ました!
大感激でしたよ〜〜!!ほんとにことちゃん、すばらしかった。ちえさん命の私が言うのも変ですが、純粋にちえさんより歌うまかった。
ちえさんとはまた違うことちゃんの独自なアントニオでしたね。青年らしいアントニオ。ラブストーリーとしての説得力がかえって本公演よりありました。
柴田先生のレトロな(?)セリフも、なぜかことちゃんの方がすっと耳になじんだというか・・・。「こいつめ」とか「まいったか」とかいったセリフも、自然に入ってきたから不思議です。
まったく新公レベルじゃないですよね、本当にすばらしい出来でした。
つややかで細やかな情感も表現できて、あの歌の上手さ、ただ者じゃないです。
なんてなんていい声なのでしょうね。あらためて惚れ直しました。ことちゃんの歌うあのお芝居のCDほしい!ずっと聞いていたいです、あの深い艶のある声!
踊りもすばらしかったし・・・産経の記事じゃないですが、ほんとにちえさんのDNAを受け継いでくれているなと、ちえさんファンとしては感無量です。
『ナポレオン』の新公を見た時も衝撃を受けましたが、今度はもはや背伸びした感じでなく、堂々たる男役としての魅力を見せつけてくれたなって思いました。
ちえことふぁんさん
いつもコメントをありがとうございます。
ちえことふぁんさんも新公ご覧になったのですね!ほんとうに素晴らしかったですね。ちえさん命のちえことふぁんさんからこのようなコメントをいただき、とてもうれしく思います。
若いことちゃんに今回の脚本があっていたということに共感していただきうれしいです。
おっしゃられるとおり歌にはさらに磨きがかかったように思います。ちえさんのDNAを受け継いでこれからもちえさんファンの方々にも応援していただければ、ことちゃんファンとしてもとても嬉しいです。
新公の後でまた本公演を見て思いました、新公の成功には上田久美子先生の演出が大いに寄与していたんだって。
上田久美子先生、ことちゃんの若々しさを巧みに活かす素晴らしい演出してくれたのですね。
どの役も一人一人の良さを上手く引き出し、全体として破綻のないように纏め上げて、さすがだと思います。こんな才能ある方が演出を担当して下さったから、ことちゃんが何皮も剥けたような輝きを放つことが出来たのだと思います。上田先生に感謝、そして拍手‼️
ちえことファンさん
コメントありがとうございます。
上田久美子先生の演出のおかげですか!
具体的にどんな点か、事例が思い当たれば教えていただけませんか。
よろしくお願いします!
真彩希帆ちゃんのお茶会のことでネットで拾った情報ですが、上田先生、真彩ちゃんに新公では真彩ちゃんの持ち味を活かした役作りをして欲しいとの指示だったそうです。狂気的とか大人な嫉妬深い女ではなく、傷だらけの仔犬が初めて頭を撫でられた人(アラルコン)に母親へ抱くような愛情執着心を持つイメージと言われたらしいですよ。カテリーナに対しても女同士のバチバチではなく、赤ちゃんが母親をとられることへの嫉妬(赤ちゃん返り)みたいな感じで、最後撃ってしまうところも、もうそうするしかどうしようもなくなって撃ってしまった。でも撃ってからなんでこんなことしたんだろう…って。
ことちゃんにも、きっとことちゃんらしい(=若々しさ)を活かしたアントニオにしてほしいって言ったのではないかしら。
特に最後の「行ってきます」や「じゃ、行きます」は、新たな冒険の人生に乗り出すっていう雰囲気でしたものね。ことちゃんの口からも、上田先生の演出のこと、聞きたいものですね。
アントニオの叔父さん役にしても、英真なおきさんの物まねではなかったですし。
愛里ちゃんだけ、ねねちゃんの物まねっぽさが濃厚で、ちょっと残念でした。彼女ならではの役作りが見てみたかったです。
ことちゃんと踊る場面は、とってもよかったですけれどね。
ちえことふぁんさん
コメントありがとうございます。
なるほど、なるほど!
きほちゃんの役作りについてのお話、とってもわかるような気がします。
傷だらけの仔犬が初めて頭を撫でられた人(アラルコン)に母親へ抱くような愛情執着心を持つイメージとか
赤ちゃんが母親をとられることへの嫉妬(赤ちゃん返り)みたいな感じとか。
そんな感じの演技でした。風ちゃんとは違う演技だなとは感じていました。やはり役者にあった演出って大切なのですね。さすが上田先生!
そう考えると、ことちゃんにもちえことふぁんさんさんのおっしゃられる内容の指示があったことは想像できます。そしてそれを実際に演じてみせた。確かに「新たな冒険の人生に乗り出すっていう雰囲気」ありました。
今回のちえことふぁんさんのコメントを読ませていただきなんかすっきりしました。ありがとうございました。