月組エリザベート初日観劇2
ちゃぴちゃんエリザベートについて語ります。
昨日も書きましたが初日を観劇しての感想で一番は「ちゃぴちゃんってこんなに歌えたっけ?」です。
今までたくさん見てきましたが音痴ではありませんが歌うまとまではいかない、どちらかというと不安定なところもあるイメージでした。
しかし歌の不安定さは全くなかったです。もちろん歴代エリザで歌だけを言えばもっと上手い人はたくさんいるでしょう。でも宝塚のエリザとしては十分すぎる歌唱だったと思いますし歌で気持ちがよく表現されていたと思います。そこに感動しました。
そして次は「芝居もうまいなあ」って感じました。台詞での感情表現もそうですが歌で芝居ができていたことです。
エリザは歌での芝居がほとんどですが台詞の延長が歌になっていてその歌がしっかりしているのでより感情が伝わって感動したのだと思います。
若いときから晩年まで声そのものは変えていない、ちゃぴちゃんの声のままなのに、話し方や表現力でその年代を演じ分けています。見事という他ありません。
登場〜パパみたいに
絵画から飛び出した瞬間の可愛さといったらそれはもう天使でした。
ピンクの衣装がその可愛さを場倍増させて。銀橋に出て手紙を読みますがその喋り方が可愛いい。そしてかなりゆっくりと読んでましたが初日なのであえてゆっくりしたのかな。
パパみたいにも可愛かった。
この歌、結構難しいですよね。歴代のシシィも不安定で乗れない人も多いですが、この歌を聞いたときに「うまいなあ、相当稽古したんだなあ」って感じました。
♪馬術の競争って歌うところでの馬に乗るジェスチャーも軽い軽い。さらに最後椅子に乗って飛び降りる時、近くにいた家庭教師を足でけるまねをしてから飛び降りてましたね。さすがちゃぴちゃんらしいお転婆エリザでした。
プログラムに「父親への憧れ、父親との関係性を大切にしたい」とあるように「父親のように自由に生きる」ことが今回のちゃぴエリザベートの役作りの基本になっているような気がします。
トートとの出会い
ここでの黄色に緑のラインの衣装もとても可愛くて似合っていました。はなちゃんは雪、宙とも黄色の衣装でしたが若いシシィには黄色がイメージに合うのかもしれません。
バート・イシュル
フランツのお見合いシーンでは、退屈でしょうがない、なにかやることないかなってキョロキョロしたり周りの人と何か喋ったり、口を尖らせたりと、見ていて楽しいシシィです。そういえば角を取りに走る姿も俊敏でした。ここでもお転婆感満載。ここ見るだけでも何回も観劇したいなあ。
銀橋でのフランツとの場面は初々しさと不安感といろんな感情が入り混じっているのがよく伝わってきました。水色のドレスも可愛かった。
私だけに
エリザベート最大の見せ場である私だけに。この歌が残念だと全て台無しになりかねない重要なシーンです。
制作発表会での印象は「ずいぶん明るいエリザベートだなあ」です。かなり笑顔で歌ってましたね。
で初日は、、、
そこまで明るくはないですが、歴代シシィより断然「何かに吹っ切れた、一人で行きていくんだ」感の強いシシィでした。
歌の出だしこそ、細い声で始まりましたが、♪鳥のように解き放たれて〜あたりから「吹っ切れた感」が出てきて最後はとても力強いエリザベートでした。
途中からゾクゾクしてきて、歌に不安定さが全くないことにも感動していたし、ちゃぴのエリザへの思いみたいなものが感じられたり、よくわかりませんが涙が溢れてきて。
クライマックスの♪私に〜〜が強烈な締めくくりで。
バタって倒れた瞬間思わず拍手が会場全体から沸き起こりました。しばらく鳴り止みませんでしたね。たぶん会場の多くの人も想像以上の出来に、そして何かはわかりませんがちゃぴの歌、演技、エリザに感動したのでしょう。
そしてたまトートが拍手が鳴り止むのを待って、ゆっくりとシシィの元へ近づいていったのも印象的でした。たまちゃんのちゃぴちゃんへの大きな愛を感じました。やっぱりやさしい人なんだなあと。それもあって涙が止まらず。
鏡の間
1幕ラストの見せ場、鏡の間。出てきた瞬間、ちゃぴちゃんらしいエリザベートでした。
可愛くも美しい、でもちょっと庶民的な。初演のはなちゃんの神々しさは別格として、さすが7年もトップ娘役をやったオーラが溢れてて思わずガッツポーズ。そこの歌も完璧で皇后らしさがよく表現されていました。
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