星組ロミオとジュリエット 2/28 11時公演 Bパターン観劇感想 礼真琴&舞空瞳
星組ロミジュリ 2/28 11時公演 Bパターンを観劇しました。
2/14の観劇から約2週間。そして役替りBパターンということで楽しみな公演でした。
やはり2週間でかなりみんなの演技に変化を感じますね。
まずは一番変わったのはなこジュリエット。
最初の「いつか」の場面での歌い方が初日あたりと全然違います。
今回のジュリエット像は小池先生による演出変更もありかなり芯の強い、自立した女性として描かれています。
実際なこちゃんの芝居、歌ともそれをとても忠実に表現しています。
ただその意識が若干強すぎるかなというところもあります。特に歌はやや力みすぎが感じられます。
それがこの日の「いつか」をバルコニーで歌い出した瞬間、歌い方の違いを感じました。
肩の力が抜けてとても自然な歌い方になってます。
そして力んでいないからでしょうか、ロミオへの愛がより強く感じることができました。
歌って自分で入り込みすぎると思いが聞き手に伝わりにくいということでしょう。
その後の銀橋ソロ♫神様、お願いします〜も、いい感じです。
台詞、芝居は基本的に強い女性です。さらにロミオへの愛が強くなっています。
初めてひばりの場面で泣きました。ジュリエットの「ロミオ、行かないで!」の感情が痛いほど伝わってきて。
ことロミオのジュリエットへの愛もより強くなっています。
初日あたりはジュリエットが強すぎるからかロミオのジュリエットへの愛が若干弱い?気がしましたが、この日はロミオのジュリエットへのキラキラ感が増していてちょうどいい二人の関係性になった気がします。
愛ちゃん死
存在感が素晴らしい。
死の芝居をオペラであんなに追いかけたのは初めてです。
ビジュアルは文句ないのは当然として基本的にとても自然体な感じです。
変に表情や演技を作りすぎない。
しかし逆にそれにより「怖さ、不気味さ」が強調されています。
動きがしなやかで、でも時に爬虫類系の動きで絡んできます。あの死にやられたら生きては帰れない、そんな感じです。
そして細かい芝居をいろんな場面でしてます。
たとえば最後霊廟で両家が和解する場面、中央のメインの芝居を見ないで上手の壁にもたれかかってみんなの様子を見ている死をオペラで追ってました。
もう、いろんな芝居してます。
舞台中央を見てたり、客席の方を見て何か考えたり薄ら笑いしてみたり。
両家が和解していくことに徐々に残念そうになっていくのですが一方で和解もしかたないか、みたいに思っているように感じました。(あくまでも僕の想像です)
できれば愛ちゃん死だけを追いかける観劇ができたら相当面白いし、新たな発見、新たなロミジュリが楽しめそうな気がします。
ぴーすけマーキューシオ
想像以上にいい。かなりやんちゃな、いかにも切れそうな役作りです。
まず剃りこみを入れた髪型。さらに剃りこみを入れた眉毛。この役に対する意気込みを感じます。
あの難しいソロも結構歌えてます。低い音も大丈夫でした。歴代一番うまいのではないでしょうか。
死ぬときの芝居も迫力ありました。きわみしんくんは相当な大根だったので、ぴーすけの芝居を見てこれからより良くなってほしいと思いました。
はると大公
相当歌を稽古したのだろうなと想像できる「素晴らしい歌」でした。
ヴェローナの冒頭のソロ。声量もあり音程もしっかりしていて見応えありました。
まだ若いので台詞や芝居にもう少し重みが出てくるとより大公らしさが増すと思うのでこれからの進化に期待ですね。でも抜擢に十二分に答えてると思います。
2週間でこれだけ芝居が変わるのでこれから大劇場千秋楽さらには東京公演と、どんどん進化していくのでしょうね。今の星組、最高です!
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