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星組モンテ・クリスト伯 物語の主題を考える 原作とも比較して

公開日: : 宝塚一般, 星組, 礼真琴, 舞空瞳

星組全国ツアー公演 モンテ・クリスト伯のお稽古も順調に進んでいるでしょうか。

そう願いたい。無事に初日の幕が上がりますように。

 

さてモンテ・クリスト伯の原作は7巻という長編小説。

宝塚版は基本的なストーリーはそのままに登場人物も大幅カットしてよく1時間半にまとめたなあと思います。

主人公であるエドモンダンテスが3人の悪党に復讐するという話ですが物語の主題はどこにあるでしょうか。それを考えてみます。素人考えですので的外れかもしれませんが、、

 

宝塚版の宙組のポスターにある言葉

「わたしから憎しみを奪うな、たったひとつの生きる証なのだ」

 

一方原作では最後に、エドモンが若い二人に贈る言葉

「待て、しかして希望せよ!」

 

おそらく原作のこの言葉が主題でしょうか。

原作では最後ミクシミリアン(宝塚版では登場しない)とヴァランティーヌが新たな旅立ちをする(全てエドモンのおかげです)。その二人に贈った言葉です。

ヴァランティーヌは母親に毒殺されそうになったところをエドモンに救われ、ヴァランティーヌを愛していたマクシミリアンも最愛のヴァランティーヌが死んだものと思い込み死の淵をさまよう。

そんなどん底を味わった若い二人に対し、

「希望を持って待っていれば必ずいいことがあるよ。諦めないで。」というメッセージではないでしょうか。

さらにエドモン自身への言葉かもしれません。最後エデ姫が自分を異性として愛していることを知り、人間の本当の愛に触れてエデ姫との新たな旅立ちを決意します。

そんな自分自身へ「長い間復讐という苦しい人生を送ってきたけどこれからは楽しいことが待っているに違いない。よく頑張った」という思いもあったのかもしれません。

 

宝塚版は最後の終わり方が原作とは全く違いますが、子供を思う母親の気持ちに触れてエドモンも自分が間違っていたことに気付かされたのではないでしょうか。

あれだけ憎んでいたメルセデスと簡単に最後一緒になるのは???ですがまあそれが宝塚ということで。

宝塚版も原作も話のほとんどが復讐という暗い場面なので最後ハッピーエンドで終わるのはとてもいい印象です。後味がいいですね。

 

 

 

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