星組かもめ稽古場 お兄さんたち
スカステで星組かもめの稽古場の様子、すてきなお兄さんたちのお話が聞けました。
出演は
美城 れん(シャムラーエフ)
美稀 千種(ソーリン)
鶴美 舞夕(ドールン)
白妙 なつ(ポリーナ)
みなさん、それぞれに重要な役どころで観劇にあたってとても興味深いお話が聞けました。
原作を読んでも、今回の公演は主役以外のそれぞれ役の出番が均等に多いです。
台詞の量や舞台にいる時間は、主役のトレープレフ(ことちゃん)よりもアルカージナ
(ころちゃん)やひょっとしたらトリゴーリン(みっきい)のほうが多いかもしれません。
バウ公演ではその比重がどうなるかはわかりませんが。
もちろん主役のことちゃんをたくさん出してほしいですよね!!
さて、番組の中でのキーワードをいくつか。
「最初、セリフが覚えられない」
とにかく今回はガッツリ芝居をする公演。台詞もとにかく長いようです。
チェーホフの戯曲ですからね、原作を読んでも確かに延々と続くセリフがありますから。
稽古場映像を見た感じでは、ほとんど原作の台詞に近いものでした。
「小柳先生の解説を劇場で流したらよけいにおもしろくなる」
小柳先生がそれぞれの役作りをみなさんに指導したと思いますが、たとえば
ちぐさん演じるソーリン。
トレープレフのおじさんでいい歳なのですが、死にそうなのに「生きたい、生きたい」って言ってる
「死ぬ死ぬ詐欺」らしい。
たしかにそのとおりの役ですね。
「○○先生の歌がいい」
すいません、先生の名前はよくわからないのですが、とにかく歌がいいと。
ちぐさん「礼真琴さんの歌まで歌っちゃって」
ガッツリ芝居ももちろん楽しみですが、やはり歌劇団ですから、歌がまず一番。
ことちゃんのあの歌声を聞きたいです。
稽古場のニーナとの場面の歌
♪ニーナ~ 二人で飛び立とう♪
いいですね、もう頭から離れません。メロディもいいし、ことちゃんうまいし。
「めんどくさい」
全ての役どころが「めんどくさい」らしい。
「めんどくさい」は非常にわずらわしいってことでしょうから、死にそうで「生きたい」って
言ってるソーリンじいさんも医者のどーりんにとっては「めんどくさい」ってことになるし、
親子喧嘩するトレープレフとアルカージナもまわりから見たら「なにやってんの?」ってことで
「めんどくさい、わずらわしい」ってなるのでしょう。
ちょっとわかりにくい感覚ですが、たぶんこの芝居はこのあたりが理解できると
かなりおもしろく感じられる気がします。
「もうちょっとキザに」
どいちゃん演じるドールンは医者。
管理人のシャムラーエフ(さやかさん)とポリーナ(なっちゃん)は夫婦なのですが、ポリーナは
ドールンのことをずっと想っている。
僕はポリーナの子供(マーシャ(はるこちゃん))の父親はシャムラーエフじゃなくて
ドールンじゃないかと思っていますが(原作にもそれは出てこないが)
どいちゃんとなっちゃんのデュエットもあるらしい。
先生に「もうちょっとキザに」って言われて「キザにがんばります」
「いつも感じが違う」
バウ初主演の礼真琴についてどうですか、に対して、お兄様たちいわく
先生に「そこはもうちょっとこんなふうじゃないか」って言われてすぐに
自分なりに理解して変えていけるところがいい。
ことちゃんも自分言ってますが、芝居が得意ではない。
今回の公演でさらに成長してくれると思います。そうしたらもう怖いものなしですからね。
「どうみても喜劇」
どいちゃん「最初本を読んだときはどこが「喜劇」?って思ったけど、やっていくうちに
悲劇じゃなくてやっぱり喜劇と思える」
さやかさん「おもしろい、どうみても喜劇」
普通考えれば主役のトレープレフが自殺しちゃうんですから悲劇でしょう。
でもチェーホフが副題に喜劇としている。
なぜ喜劇なのか、どこが喜劇なのか。
今回の番組でみなさんが口をそろえて、喜劇だと言う。
このあたりが観劇して感じ取れればいいなあと思います。
いよいよ明日は初日です。
この番組で観劇のツボをいくつか感じられました。よかった。
初日に観劇します。
楽しみです。
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