雪組大劇場 11/21 11時公演観劇
雪組『ひかりふる路(みち)』『SUPER VOYAGER!』11/21 11時公演を観劇してきました。
星組しか見ない僕としては他組を見るのは珍しいのですが歌の上手な望海さんときーちゃんのお披露目公演ということでぜひ見てみたいと思っていました。
芝居:『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』
まず楽しみにしていたトップお二人の歌は、想像以上の感動でした。
望海さんの歌は何回か劇場で聴いていますがやっぱりうまいですねえ。きーちゃんがそれ以上にうまい。
このあたりは後ほど書いていくとして、芝居そのものはどうだったかというと、、
なんか物足りないですね。
主題が見えないというか。
生田先生の言いたかったことは公式の解説にあるように、ロベスピエールを通して「志を一つに共に立ち上がった仲間達との絆、運命的なロマンス・・・その青春を賭し、理想に燃えた青年が革命の頂点へと邁進する姿を通し、彼が掲げた「自由・平等・博愛」に込められた思いを紐解き、人類の歩むべき路を問いかける」ことだったと思うのですが、確かに前半の希望に満ちた純粋な革命家から後半の『恐怖政治』からの没落を描いているのはわかります。
しかしその変わり方が唐突で説得力に欠けるように感じます。
さらに前半のロベスピエールは普通の青年って感じで民衆の中にあってほとんど目立ってないですよね。宝塚的にはトップの役、主人公なのですからもう少し「真ん中感」が欲しい気がします。これは後半との差を出すためにあえて前半はああいう役作りにしたのでしょうか。
で『恐怖政治』に移っていく過程ももう一つ二つエピソードが欲しかったと思います。僕が理解できてないだけかな。
それからロベスピエールとマリー=アンヌの関係がどうもしっくりこない。親や恋人を殺され復讐で殺そうとしていた相手をなぜあんなに簡単に好きになったのか、納得できない。
ロベスピエールの話を聞いて革命に対する考え方を聞いてその言葉に心を動かされたのようだけどあんなに簡単に気持ちが変わるだろうか。何回も観劇すればそのあたりの先生の意図もみえてくるのかな。
とまあ脚本については不満が多いですがそれをトップお二人の歌唱力でねじ伏せた感じですかね。
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