星組バウ公演 かもめ 5/27感想2
星組バウ公演 かもめ 5/27感想の続きです。
全体の印象としては、ちょっと「かもめ」という作品がわかった気がします。
この作品は悲劇なのか喜劇なのか、よく議論されることで、原作を読んだだけではコースチャが自殺するわけですから、
どう見ても悲劇でしょう。
しかし稽古場情報でもさやかさんたちが「どうみても喜劇」と言ったり、DVDの鹿賀さんも「コメディ」と言ったり。
ある解説では、「その人個人からみて悲劇でも、まわりから遠くから見たら喜劇になる」なんてのもあって、どうもよく理解できませんでした。
しかし、この芝居を2回みた段階での結論は
「悲劇か喜劇かはどうでもいい」です
主演のコースチャが苦悩して自殺するわけですから当然悲しい物語です。
しかしまわりの人々はマーシャ以外はそれほど悩んでいる人はいない。
そうかと言って幸せな人もいませんが、結構好きなように生きている。
そのまわりの人々がコミカルになればなるほど、コースチャの苦悩が対比的に浮き上がってくる。
最初、喜劇か悲劇かばかり考えて、まわりの人々の軽さとコースチャの暗さの違いに違和感があったのですが、そうじゃなくて、
この軽さと暗さの対比が印象的な話なのかなと思います。
短い公演なので千秋楽まであと少しです。
礼真琴がどこまで進化するのか、とても楽しみです。
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Comment
そう! どっちゃでも良いですよね・・悲喜劇?! 寒くて厳しい風土ロシアであるからこその物語なのかな、とか(幼稚な目線ですみません) かもめは 自由の象徴なのか・・とか。
初日から千秋楽まで、かなり思考しながら観劇。 見ごたえ、いや考えごたえの佳作でした。